債務超過(さいむちょうか)という言葉を聞いたことがある方もいるかと思いますが、具体的にどのような状態を指すのでしょうか?
貸借対照表(B/S)を見ると債務超過が分かる
貸借対照表(B/S)を見ると、債務超過なのかどうかが分かります。
通常、B/Sは左右のバランス(均衡)が保たれるようになっています。
バランス(均衡)が崩れる(債務超過)
このバランス(均衡)が崩れる場合があります。それが債務超過(さいむちょうか)です。
本来、バランスが保たれていなければならないB/Sのバランスが崩れて、右側が下に突き出ています。
つまり、資産合計よりも負債の合計のほうが大きくなり純資産がマイナスとなった状態のことを、いわゆる「債務超過」といいます。
利益剰余金がマイナスになって、図で描くと下に突き出たような状態になってしまいます。
本来、バランスが保たれていなければならないB/Sのバランスが崩れています。これがいわゆる「債務超過(さいむちょうか)」とよばれる状態です。
まとめ
債務超過となった場合、資金調達や増資、売上を上げるための対策など、プラスに転じる方法を早急に行う必要があります。債務超過の場合は、早急にキャッシュの確保が必要です。
もう1点、「債務超過」と「倒産」は意味が違うという点も重要です。B/Sでは黒字でも、売掛金が多額になり「倒産」に至るケースがあります。この場合は債務超過ではなく、キャッシュが回収できずに返済ができず倒産になる場合です。
とはいえ、どちらの状態も事業継続にレッドカードが出ている状態ですので、今後の事業の方向性や戦略など早期対策が必要です。
ご参考ください。