円高(えんだか)・円安(えんやす)とは?
円高と円安は、為替相場における通貨の価値の変動を表す言葉です。
- 円高(えんだか):
- 円が相対的に高い状態を指します。つまり、他の通貨に対して1円が多くの価値を持っているということです。
- 輸入品が安くなり、海外旅行がお得になりますが、輸出企業にとっては外国での製品の競争力が低下する可能性があります。
- 円安(えんやす):
- 円が相対的に安い状態を指します。他の通貨に対して1円が少ない価値しか持っていないということです。
- 輸出企業にとっては好条件で、外国での製品が競争力を持ちますが、輸入品や海外旅行が高くなる可能性があります。
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円安米ドル高?
米国の物価が日本と比較して上昇すると、通常は円安米ドル高になります。物価が上昇すると、その国の通貨が相対的に弱くなる傾向があります。その結果、円の価値が下がり、米ドルに対して相対的に高くなります。
物価上昇がある国では、その通貨の購買力が低下し、相対的に他の通貨よりも価値が下がります。この場合、円の価値が低下するため、米ドルとの交換レートが上昇し、円安の状態が生じます。
1921年にスウェーデンの経済学者、グスタフ・カッセルが『外国為替の購買力平価説』で唱えた一物一価の法則も要因となっています。
一物一価の法則
「一物一価の法則」とは、経済学の法則の一つで、同じ商品やサービスはある特定の時点と場所において同じ価格で取引されるという原則を指します。この法則は、同種の商品やサービスが競争のもとで均一の価格で取引されると仮定しています。
実際の市場では完全な一物一価が成り立たないことがあり、需要と供給、市場の競争状態などが価格に影響を与えます。しかし、この法則は価格の均等性が成り立つ理論的な枠組みを提供し、競争が市場において価格を形成する主要な要因であることを示唆しています。
まとめ
これらの状態は、国内外の経済状況や金融政策の変化によって影響を受け、為替市場で日々変動しています。