ポート番号とは、通信サービスを識別するための番号です。HTTPやメール、FTPなどの通信はこの番号で分類されています。初心者にもわかりやすく仕組みと役割を解説!
ポート番号とは?
ポート番号とは、ネットワーク上で特定の通信サービスを識別するための番号です。IPアドレスが通信相手の「住所」だとすれば、ポート番号はその「宛先の部屋番号」のようなもの。インターネットやLAN上で複数のサービスを同時に利用できるのは、このポート番号のおかげです。
なぜポート番号が必要なのか?
たとえば、1台のパソコンでWebサイトを閲覧しながらメールも送受信している場合、どの通信がWebでどの通信がメールかを判断する必要があります。ここで活躍するのがポート番号です。
- HTTP通信(Web閲覧):ポート番号「80」
- HTTPS通信(暗号化されたWeb):ポート番号「443」
- メール送信(SMTP):ポート番号「25」
- メール受信(POP3):ポート番号「110」
- リモート接続(SSH):ポート番号「22」
このように、通信ごとに異なるポート番号が割り当てられているため、同じIPアドレスでも複数の通信を正確に処理できます。
ポート番号の分類と範囲
ポート番号は、以下の3つのカテゴリに分類されます。
| 範囲 | 呼び名 | 用途例 |
|---|---|---|
| 0~1023 | ウェルノウンポート | 一般的なサービス(HTTP, FTP, DNSなど) |
| 1024~49151 | 登録済みポート | サードパーティアプリや業務システムなど |
| 49152~65535 | 動的・プライベートポート | 一時的な通信や個人利用など |
この範囲を知っておくことで、ファイアウォール設定やセキュリティ対策にも役立ちます。
セキュリティとの関係性
ポート番号が開いていると、その通信に外部からアクセスされる可能性があります。特に使用していないポートを開放したままにしておくと、攻撃の対象になりやすくなります。
- 不要なポートは閉じる
- 必要な通信のみを許可する
このような設定は、ファイアウォールやルーターで行うことが一般的です。
よく使われるポート番号一覧(おさらい)
| サービス | ポート番号 | 説明 |
|---|---|---|
| HTTP | 80 | Webサイト閲覧 |
| HTTPS | 443 | 暗号化Web通信 |
| FTP | 21 | ファイル転送 |
| SSH | 22 | リモート接続 |
| DNS | 53 | ドメイン名解決 |
| SMTP | 25 | メール送信 |
| POP3 | 110 | メール受信 |
まとめ:ポート番号はネットワーク通信の必須知識
ポート番号は、ネットワーク上で複数のサービスを同時に動かすための基盤です。通信トラブルの原因究明やセキュリティ設定にも欠かせない知識なので、基本的な番号と役割はしっかり覚えておきましょう。



