URLパラメータは広告効果測定やアクセス解析に欠かせない要素です。本記事では、アクティブパラメータとパッシブパラメータの違い、Googleアナリティクスでの正しい分析方法、さらにGoogle広告・Yahoo!広告・Meta広告・LINE広告・X広告での設定方法をわかりやすく解説します。
URLパラメータとは
URLパラメータとは、URLに「?」以降で追加される変数と値の組み合わせのことです。
例:
https://www.example.com/?utm_source=google&utm_medium=cpc
広告運用やアクセス解析で流入元を判別するために使われるほか、Webサイトの検索条件や並び替えでも利用されます。
2種類のURLパラメータ
アクティブパラメータ
- 役割:Webページの表示内容を変える
- 例:
https://www.example.com/?s=Google - 用途:検索や絞り込み、並び替え
https://www.example.com/?s=Google
パッシブパラメータ
- 役割:流入経路を判別する(表示内容は変わらない)
- 例:
https://www.example.com/?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=winter_sale - 用途:広告やSNSからの流入をGoogleアナリティクスで解析
https://www.example.com/?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=winter_sale
URLパラメータを設定するメリット
- 参照元/メディアを正確に計測
広告流入を「organic」や「social」と誤分類されず、正しく把握できる。 - Googleアナリティクスで詳細な分析が可能
広告管理画面では見えないユーザーの行動(エンゲージメント率、直帰率など)が確認できる。 - 複数媒体の効果比較が容易に
Google広告とSNS広告の成果を横断的に分析可能。
UTMパラメータの基本構成
| パラメータ名 | 説明 | 必須/任意 | 例 |
|---|---|---|---|
| utm_source | 流入元 | 必須 | google, facebook |
| utm_medium | メディア | 必須 | cpc, social |
| utm_campaign | キャンペーン名 | 必須 | remarketing |
| utm_term | キーワード | 任意 | リスティング広告 |
| utm_content | コンテンツ識別 | 任意 | banner1 |
媒体別の設定方法
Google広告・Yahoo!広告
- トラッキングテンプレートを利用可能
{lpurl}を使って最終リンク先URLに自動追加- 例:
{lpurl}?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=remarketing - ValueTrack変数
{keyword}{device}{campaignid}なども利用可
{lpurl}?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=remarketing
Meta広告(Facebook/Instagram)
- 広告ごとに設定が必要
- 「トラッキング」内の URLパラメータ欄 に入力
- 「?」は自動付与されるため不要
LINE広告
- 「リンク先URL」に直接入力
- 例:
https://www.example.com/?utm_source=line&utm_medium=cpc - パラメータ付きURLをランディングページに設定すると否認される可能性があるため注意
https://www.example.com/?utm_source=line&utm_medium=cpc
X(旧Twitter)広告
- 「ウェブサイトのURL」に直接入力
- 例:
https://www.example.com/?utm_source=twitter&utm_medium=cpc
https://www.example.com/?utm_source=twitter&utm_medium=cpc
URLパラメータ設定の注意点
- 「?」は1つだけ、複数パラメータは「&」でつなぐ
- 命名規則をチーム内で統一しておく
- 入力ミスは分析結果に直結するためURL生成ツール(Campaign URL Builder)の活用がおすすめ
まとめ
URLパラメータを正しく設定することで、広告効果測定の精度が大きく向上します。Google広告やSNS広告など媒体ごとの仕様を理解し、UTMパラメータを正しく活用することが、効率的な広告運用と改善につながります。

