検索アルゴリズムの歴史を知ることで、現状がどうあるのか?この先の戦略をどうするか?対策を考えるポイントになるかと思われます。ということでGoogle検索アルゴリズムの歴史について振り返ってみます。
【2011年】パンダアップデート(Panda Update)
「Panda」アルゴリズムの変更により、質の高いウェブサイトの多くはランキングが改善されました。Google のサイト品質アルゴリズムは、質の低いコンテンツの掲載順位を下げることで「質の高い」サイトを見つけやすくすることを目指しました。
以下がGoogleによるページの「品質」に関する測定内容です。
- 記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。
- 記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。あるいは、内容の薄いものであるか。
- サイトに、同じトピックや類似のトピックに対してキーワードのバリエーションをわずかに変えただけの、重複している記事や冗長な記事が含まれているか。
- サイトにクレジット カード情報を登録することに抵抗はないか。
- スペルや文体の間違い、事実誤認がないか。
- トピックは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているか。あるいは、検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されているか。
- 記事は、独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析を提供しているか。
- ページは、検索結果の他のページと比較して実質的な価値を提供しているか。
- コンテンツの品質管理はどの程度行われているか。
- 記事は公平に書かれているか。
- サイトは、そのトピックの専門家として認知された機関が運営しているか。
- コンテンツが多数のクリエイターへの外部委託によって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか。
- 記事は適切に編集されているか。急いで制作されたような印象を与えていないか。
- 医療関連のクエリの場合、サイトの情報が信用できるものであるか。
- サイトの名前を見て、信頼できるソースから提供されていると認識できるか。
- 記事は、特定のトピックに対して包括的または完全な説明を提供しているか。
- 記事は、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか。
- 自らブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか。
- 記事に、主要なコンテンツを妨害したり注意をそらしたりするほどの大量の広告が掲載されていないか。
- 記事は、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか。
- 記事は、長さが短くないか、不完全でないか、有用な詳細情報が不足していないか。
- ページに、細部まで注意を払ったコンテンツと、注意を払っていないコンテンツが混在していないか。
- サイトのページを閲覧するユーザーからの不満が想定されるか。
【2011年】フレッシュネスアップデート(Freshness Update)
更新日時が新しいページ(最新の情報ページ)がより上位に表示されるようになったアップデートです。例えば「ドラマ オススメ」と検索した時には5年前のオススメではなく最新のオススメドラマの情報が表示されるようになりました。
【2012年】ペンギンアップデート(Penguin Update)
検索順位に「外部サイトからの被リンクの数」が重視されていました。自分のサイトに他のサイトからどれだけのリンクが貼られているか?が重要点だったため「お金を出してもらいリンクを貼る」というビジネスが横行しました。
そこで、被リンクの評価基準を変更する「ペンギンアップデート」と呼ばれるアップデートが実施されました。被リンクの数が多ければ多いほど、上位表示しやすいアルゴリズムだったものが、質の低いとみなされた被リンクが多い場合にはページの順位を大きく下げることになりました。
【2012年】パイレーツアップデート
著作権侵害をしているWebページに対して低評価を与えるアップデートが「パイレーツアップデート」です。
「検索上位に公式ページを表示」「著作権侵害のキーワードはオートコンプリートから削除」「著作権侵害報告のあったWebページは削除」といったアップデートが行われました。
【2013年】ハミングバードアップデート
ユーザーが検索している検索キーワードの意図や検索する内容を理解して、より関連性の高い検索結果が表示されるようになったアップデートです。
検索キーワードの単語の組み合わせを「単語」として見ていた検索が、検索キーワードが複数ある場合は「検索の意図にある背景」を汲み取って結果を表示させるようになりました。
【2014年】ヴェニスアップデート(Venice Update)
ユーザーが検索している場所の情報によって、検索結果を表示するアップデートです。検索しているエリアに近い情報が検索結果に表示されます。そのため、調べる場所によって検索結果が大きく異なります
【2015年】モバイル フレンドリー アップデート
スマートフォンの普及により、モバイル検索では、携帯端末で読みやすく使いやすいページの掲載順位が引き上げられるようになりました。
サイトがモバイルフレンドリーではない場合、Google 検索からのモバイルトラフィックが大幅に減少することになります。
【2018年】YLYM(Your Life or Your Money)
2018年に大幅なアップデートを実施されました。
[rml_read_more]
特に「YMYL(Your Life or Your Money)」と呼ばれる分野においては検索アルゴリズムの措置が厳しくなりました。医療や健康に関するWebサイト、健康食品や化粧品販売を行っているECサイト、通販サイトに対する評価がより厳しくなりました。
E-A-Tと呼ばれる専門性(Expertise)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(Trustworthiness)の3点が今まで以上に評価・重要視される傾向になりました。
【2019年】BEATアップデート
Googleの検索エンジンにAIが実装されたアップデートがありました。ネットビジネス系のアフィリエイトサイトが順位を下げてリアルビジネスが順位を上げる変動が起こりました。
人工知能による言語処理技術が導入された時代です。
【2021年】CWV(コアウェブバイタル)
- LCP(Largest Contentful Paint)
- FID(First Input Delay)
- CLS(Cumulative Layout Shift)
この3つを評価基準に検索順位を変動させたと言われています。
【Largest Contentful Paint (LCP)】ページ表示速度の指標です。
【First Input Delay (FID)】ユーザー操作に対する応答性の指標です。
【Cumulative Layout Shift (CLS)】レイアウトの安定性を測る指標です。
まとめ
Googleのアルゴリズムも時代と共に変化を繰り返しています。ひと昔前の方法は通用しなくなってきていますので、最新の情報をキャッチしつつ時代の変化への対応が必要です。
詳細はGoogleの「WEBマスター向けガイドライン(品質ガイドライン)」に掲載されていますので都度チェックしてみましょう😃
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