ExcelやGoogleスプレッドシートでデータを扱う上で、頻繁に使われるのが「COUNTIF関数」です。
この関数は、指定した条件に一致するセルの数をカウントするというシンプルながら非常に強力な機能を持っています。
本記事では、COUNTIF関数の基本的な使い方から応用テクニックまでを、実例付きでわかりやすく解説します。初心者の方でもすぐに使いこなせるようになる内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
COUNTIF関数とは?
COUNTIF関数は、「特定の条件を満たすセルの数を数える」ための関数です。
書式は以下の通りです。
=COUNTIF(範囲, 条件)
例えば、「A1:A10の中で、’りんご’と書かれているセルの数を数えたい」場合は、=COUNTIF(A1:A10, "りんご")
と記述します。
基本的な使い方の例:テキストの一致をカウントする
=COUNTIF(B2:B20, "東京")
「B2:B20の中で“東京”と一致するセルの数」をカウントします。
数値の条件を指定する
=COUNTIF(C2:C100, ">80")
「C列で80点より上の数値がいくつあるか」をカウントします。
空白・空白でないセルをカウント
=COUNTIF(D2:D50, "")
空白セルの数を数えることができます。
=COUNTIF(D2:D50, "<>")
空白でないセルの数をカウントできます。
応用編|複数条件に対応したい場合
COUNTIF関数は1条件しか扱えないため、複数条件を扱いたいときは「COUNTIFS関数」を使います。
=COUNTIFS(A2:A20, ">=2024/01/01", B2:B20, "完了")
このように、複数の条件に一致するデータだけを集計することができます。
部分一致・ワイルドカードを使う
COUNTIF関数ではワイルドカードが使えます。
*
:任意の文字列?
:任意の1文字
=COUNTIF(A2:A100, "*株式会社*")
「株式会社を含む文字列」をカウントできます。企業名リストの中からフィルタリングするのに便利です。
よくあるミスと注意点
- 範囲に数式や不要な空白が入っていないか確認すること
- 数値と文字列の区別に注意すること(”100″と100は異なる)
- 日本語の全角・半角に注意
まとめ
COUNTIF関数は、集計作業に欠かせない超基本関数の一つです。
条件付きのデータ集計を手早く行うことができ、日々の業務効率化にも大きく貢献します。
データ分析や売上管理、出欠管理など、あらゆる場面で使えるので、まずは本記事で紹介した例を真似して使ってみましょう。