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yarnとは?Node.jsのパッケージマネージャーの基本について

Node.js(ノード・ジェイエス)
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yarn(ヤーン)とは?

Yarnは、Meta(Facebook)のSebastian McKenzie によって開発されたJavaScriptパッケージマネージャーです。JavaScriptのプロジェクトで使用される依存関係を管理し、効率的にパッケージをダウンロード、インストール、アップグレードするためのツールです。

Yarnは、npm(Node Package Manager)に代わる選択肢として登場しました。npmもJavaScriptのパッケージマネージャーであり、JavaScriptコードを共有するための便利なツールですが、一部のユーザーはパッケージの依存関係解決やインストールの速度に関する問題を報告していました。

そのため、Yarnはこれらの課題に対処するために開発されたパッケージです。

Yarnの特徴について

Yarnの主な特徴と利点は以下のとおりです。

  1. パフォーマンス: Yarnは依存関係の解決とパッケージのダウンロードを効率的に行うことができ、npmよりも高速な動作が特徴です。
  2. キャッシュ: Yarnはダウンロードしたパッケージをキャッシュしており、同じパッケージが複数のプロジェクトで使用される場合でも、一度ダウンロードしたパッケージを再利用できます。
  3. 予測可能なインストール: Yarnはyarn.lockファイルを使用して、依存関係のバージョンを確実に管理します。これにより、チームメンバー間で同じ環境を保つことが容易になります。
  4. セキュリティ: Yarnはパッケージのセキュリティスキャンを提供し、脆弱性があるパッケージを検出することができます。
  5. スクリプト実行: Yarnはプロジェクト内で定義されたスクリプトを実行するためのコマンドも提供します。

Yarnのプロジェクトの初期化と依存関係管理について

以下はyarnでのプロジェクトの初期化と依存関係管理に関する主なコマンドです。

  • yarn init: 新しいプロジェクトを初期化し、package.jsonファイルを作成します。プロジェクトの詳細情報や依存関係を設定します。
  • yarn installまたはyarn: package.jsonファイルに記載された依存関係をインストールします。yarnコマンドだけでも同じです。
  • yarn add [パッケージ名]: プロジェクトに新しい依存関係を追加します。--devオプションを使用すると、開発時のみに必要な依存関係として追加できます。
  • yarn remove [パッケージ名]: プロジェクトから依存関係を削除します。

Yarnの依存関係の管理について

以下はyarnでのプロジェクトの初期化と依存関係の管理に関する主なコマンドです。

  • yarn list: プロジェクト内の依存関係をリスト表示します。
  • yarn outdated: プロジェクトの古いバージョンの依存関係を表示します。
  • yarn upgrade [パッケージ名]: 特定のパッケージを最新バージョンにアップグレードします。

Yarnのその他のコマンドについて

以下はYarnのその他のコマンドです。

  • yarn global add [パッケージ名]: グローバルに依存関係を追加します。
  • yarn cache clean: キャッシュをクリアします。
  • yarn run [スクリプト名]: package.jsonに定義されたスクリプトを実行します。
  • yarn exec [コマンド]: プロジェクトのローカル環境でコマンドを実行します。
  • yarn help: Yarnのヘルプメッセージを表示します。

まとめ

これらはYarnの基本的なコマンドの一部です。プロジェクトの要件や目的に応じて、これらのコマンドを活用して依存関係の管理やパッケージのインストールを行うことができます。

一般的に、Yarnとnpmは同じ目的を持つツールであり、どちらを使用するかはプロジェクトの要件やチームの好みによって異なります。

ただし、どちらのツールもJavaScriptのパッケージ管理において有用なツールであることに変わりはありません。

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