X自動投稿の仕組みを作るには、いきなりコードを書く前に準備が必要です。
特に重要なのが、X APIの設定です。
Xへ自動投稿するには、X Developerのアプリを作成し、投稿権限を持つAPIキーを取得する必要があります。
この記事では、AntigravityでX自動投稿ツールを作るための事前準備を、初心者向けに順番に解説します。
X自動投稿に必要な準備
X自動投稿を作るために必要な準備は、大きく分けて5つあります。
- Antigravityをインストールする
- Pythonを使える状態にする
- X Developerでアプリを作る
- APIキーとアクセストークンを取得する
- プロジェクトフォルダを作る
この準備ができれば、次の記事で実際にXへ投稿するコードを書けます。
Antigravityをインストールする
まず、Antigravityをパソコンにインストールします。
Google公式Codelabでは、Antigravityは現在プレビューとして提供され、Mac、Windows、一部Linux向けに利用できると説明されています。また、Chromeブラウザと個人のGmailアカウントが必要とされています。
インストール後は、Antigravityを起動して、プロジェクト用のフォルダを開きます。
今回のフォルダ名は、わかりやすく次のようにします。
x-auto-post
このフォルダの中に、X自動投稿に必要なファイルを作っていきます。
Pythonをインストールする
次に、Pythonを使える状態にします。
X APIへリクエストを送る処理は、Pythonで作ると初心者にもわかりやすいです。
ターミナルで次のコマンドを実行します。
python --version
または、環境によっては次のコマンドを使います。
python3 --version
バージョンが表示されれば、Pythonは使える状態です。
表示されない場合は、Python公式サイトからインストールします。
プロジェクトフォルダを作る
Antigravityで作業用フォルダを開いたら、次のファイルを作ります。
x-auto-post/
├─ .env
├─ requirements.txt
├─ posts.csv
├─ post_to_x.py
└─ README.md
まずは予約実行までは作らず、「1件投稿できる状態」を目指します。
requirements.txtを作る
requirements.txtには、必要なPythonライブラリを書きます。
requests
requests-oauthlib
python-dotenv
それぞれの役割は次の通りです。
requests
APIへ通信するためのライブラリrequests-oauthlib
OAuth認証でX APIへ接続するためのライブラリpython-dotenv
.envファイルからAPIキーを読み込むためのライブラリ
作成後、ターミナルで次のコマンドを実行します。
pip install -r requirements.txt
Macなどでうまく動かない場合は、次のように実行します。
python3 -m pip install -r requirements.txt
X Developerでアプリを作る
X APIを使うには、X Developerでアプリを作る必要があります。
流れは次の通りです。
- X Developer Portalへアクセスする
- プロジェクトを作成する
- アプリを作成する
- App permissionsをRead and writeにする
- API Key、API Secret、Access Token、Access Token Secretを取得する
重要なのは、アプリの権限を「Read and write」にすることです。
読み取り専用の設定では、Xへ投稿できません。
X APIの認証マッピングでは、投稿作成に関係するPOST /2/tweetsでは tweet.write などのスコープが関係します。
つまり、投稿用の権限がない状態では、自動投稿コードを書いてもエラーになります。
.envファイルを作る
APIキーはコードに直接書かず、.envファイルで管理します。
.envに次のように書きます。
X_API_KEY=ここにAPI Key
X_API_SECRET=ここにAPI Secret
X_ACCESS_TOKEN=ここにAccess Token
X_ACCESS_TOKEN_SECRET=ここにAccess Token Secret
実際には「ここに」の部分を、自分のX Developer Portalで取得した値に置き換えます。
APIキーは絶対に公開しないでください。
GitHubにアップロードする場合も、.envは必ず除外します。
.gitignoreを作る
Gitで管理する場合は、.gitignoreも作っておきます。
.env
__pycache__/
logs/
これで、APIキーが入った.envを誤って公開するリスクを下げられます。
XのDeveloper Guidelinesでも、認証情報を安全に管理することが重要とされています。
posts.csvを作る
投稿文を管理するCSVファイルを作ります。
ファイル名は次の通りです。
posts.csv
中身は次のようにします。
id,text,status,posted_at
1,Antigravityを使えば、X自動投稿の仕組みもAIと一緒に作れます。,ready,
2,X自動投稿はブラウザ操作ではなく、公式APIを使うのが安全です。,ready,
3,投稿文はCSVで管理すると、初心者でも仕組みを理解しやすくなります。,ready,
statusがreadyの行だけを投稿対象にします。
投稿が成功したら、statusをpostedに変更します。
Antigravityに依頼するプロンプト
ここまで準備したら、Antigravityに次のように依頼します。
このプロジェクトはX APIを使った自動投稿ツールです。現在、以下のファイルがあります。・.env
・requirements.txt
・posts.csv
・post_to_x.py
・README.mdまずは.envからX APIのキーを読み込み、posts.csvのstatusがreadyの投稿を1件だけ取得して、POST /2/tweetsで投稿するコードをpost_to_x.pyに作成してください。投稿成功後はstatusをpostedに変更し、posted_atに現在日時を入れてください。初心者でもわかるように、コードにはコメントを入れてください。
このように、やってほしいことを具体的に伝えるのがポイントです。
うまくいかないときの確認ポイント
準備段階でつまずきやすいのは、次の部分です。
- Pythonがインストールされていない
- pip installが失敗している
- .envのキー名が間違っている
- X APIの権限がRead onlyになっている
- Access Tokenを再生成していない
- API利用プランが投稿に対応していない
特に、アプリ権限を変更したあとにアクセストークンを再生成していないケースはよくあります。
Read onlyの状態で作ったアクセストークンをそのまま使うと、あとからRead and writeに変更しても投稿できない場合があります。
その場合は、アクセストークンを再生成してください。
この記事のまとめ
AntigravityでX自動投稿を作る前に、まずは環境準備が必要です。
必要な準備は次の通りです。
- Antigravityをインストールする
- Pythonを使える状態にする
- X Developerでアプリを作る
- Read and write権限を設定する
- APIキーを.envに保存する
- posts.csvで投稿文を管理する
ここまでできれば、次はいよいよPythonでXへ投稿するコードを作れます。
次の記事では、post_to_x.pyを作成し、CSVから投稿文を読み込んでXへ投稿する基本コードを解説します。

