Session(セッション)ととCookieは、Webサイトにアクセスするユーザー情報を保持するための方法です。以下のような違いがあります。
保持する情報の種類
Cookieは、ユーザーのブラウザに保存される小さなテキストファイルで、主にユーザーの識別や設定情報を保存するために使われます。
セッションは、Webサーバーに一時的にユーザー情報を保存するための仕組みであり、ユーザーのセッションIDやカートの情報など、より多くの情報を保存することができます。
保存期間
Cookieは、有効期限が設定されている場合はその期限まで、そうでない場合はブラウザを閉じるまで情報が保持されます。
セッションは、ブラウザを閉じるとセッションが破棄されます。
保存先
Cookieは、ユーザーのブラウザに保存されます。
セッションは、Webサーバーに保存されます。
送信先
Cookieは、Webサイトにアクセスする際に、ユーザーのブラウザからWebサーバーに自動的に送信されます。
セッションは、サーバー側で管理されているため、明示的にセッションIDを送信する必要があります。
セッションとCookieの具体的な例
セッションとCookieの具体的な例を見ていきます。
例1: ログイン情報の保持
ユーザーがログインする際に、ユーザー名とパスワードを入力してログインするWebサイトを考えます。
この場合、ユーザー名とパスワードをCookieに保存することで、次回以降のログイン時に入力を省略できます。一方、ログイン情報をセッションに保存する場合は、サーバー側に保存されるため、より高いセキュリティを実現できます。
例2: カート情報の保持
ECサイトの場合、ユーザーがカートに商品を追加した場合、その情報をCookieに保存することで、次回以降のアクセス時にカートの中身を表示できます。しかし、Cookieの有効期限が切れた場合や、別のブラウザでアクセスした場合には、カート情報は失われます。
一方、セッションにカート情報を保存する場合は、サーバー側で管理されるため、ブラウザや有効期限の制限に影響されずにカート情報を保持できます。
まとめ
以上が、セッションとCookieの主な違いです。
セッションとCookieは、それぞれの用途に合わせて使い分けることが重要です。