マーケティングの本やビジネス書を読んでいると、ところどころで「三河屋のサブちゃんに学ぶ」「三河屋のサブちゃんの成功モデル」など、サザエさんの登場人物である「三河屋のサブちゃん理論」が出てくるので、あまりに気になって考えてみました。
三河屋のサブちゃんとは?
知っている人も多いかと思いますが、この「三河屋のサブちゃん」とは、サザエさんに出てくる登場人物のひとりです。
この「三河屋のサブちゃん」ですが、磯野家の勝手口から「ちわーっす。三河屋です!」の掛け声と共に、文字通り勝手に入り込み、サザエさんに話しかけます。
三河屋のサブちゃんは、顧客管理と営業の達人。
「先月、お酒注文なかったから、今回持ってきましょうか?銘柄はXXXでいいですか?」
「醤油、ここ最近ご依頼されていませんが、大丈夫ですか?」
など、相手のことを知り尽くしていながら、注文を頂いています。サブちゃんは、ただ頼まれて配達をしているだけではなく、磯野家をフォローしながらも、ちゃんと新規注文を取っています。
サブちゃんから注文を聞いたサザエさんは、
「じゃあ、それも頼んでおきますね。」
と返します。
磯野家は、お酒や醤油を他店で注文することはありません。すべて三河屋さんから注文をしています。しかも、商品の種類や銘柄を指定することもありません。注文のすべてをサブちゃんに任せています。
サブちゃんは、磯野家の全てをインプットしている。
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注文のすべてをサブちゃんに任せているのは、磯野家が適当なわけでもサザエさんが面倒くさがりというわけでもなく、サブちゃんだからこそ、全てを託している、といえます。
そして、それは同時にサブちゃんが「磯野家の全てをインプット」していることが、ひとつの理由といえます。
サブちゃんは「磯野家の冷蔵庫の大きさ」を把握しています。だからこそ、この飲んだ量だったら、あとこのくらいは必要だろうと考えます。
そして、いつもは1ケースのビールの注文に2ケースの注文が入った時。サブちゃんは、いつもと違う磯野家の注文に対して違和感を感じます。
サブちゃんは「1ケースをキンキンに冷やして、1ケースを常温」で持参します。先にビールを全てキンキンに冷やしてしまうと、冷蔵庫に入りきれないビールが、常温に戻り劣化することを知っています。
つまり、こういうことになります。
「サブちゃんの頭の中は、磯野家の全てがインプットされている。」
ここまで顧客把握が徹底できていることが、サブちゃんが「三河屋」として成功をして、不動の地位を確立している理由といえるかと思います。
まとめ
相手が今どんな状況になっていて、何が求められているのかを察知して、ニーズに手を差し伸べることができれば、ビジネスで成功する確率もぐっと上がるかと思います。
サザエさん一家に愛される「三河屋のサブちゃん」から学べることも多いかと思います。ぜひご参考にしてみていただければと思います。
ご参考ください😃