スプレッドシート入門:
ABC分析とは?
「ABC分析」とは「上位20%の売上が全体の80%を占める」という考え方で、グラフを元に戦略を立てる時などに使います。
こちらのABC分析は、別名「重点分析」とも呼ばれ、在庫管理などで原材料、製品(商品)等の資金的重要度を分析する手法のことを言います。
「パレート分析」と呼ばれる図と似ています。
ABC分析表を作る
まずはABC分析に必要な表を準備します。今回もオープンデータの「28京都市農林統計(野菜)」をダウンロードさせていただいて加工していきます。
「構成比」と「構成比累計」を作る
ABC分析を行うには「構成比」と「構成比累計」が必要ですので、列を追加します。
今回は「構成比」「構成比累計」の列を追加しています。
構成比を作る
構成比を算出します。「収穫量」÷「収穫量合計」で構成比の割合が出ます。下のセルにオートフィルして末尾まで数式をコピーします。合計のセルは絶対参照で固定しておきます。
表示形式を百分率に変えると、構成比(パーセント)で表示されます。
構成比累計
「構成比」の累計を出します。最初の1行目は隣の構成比とイコールとします。
次の行は「前の構成比累計+構成比」とすることで、累計になります。
あとはオートフィルをすると、一番下で「構成比累計100%」となるはずです。
ABC分析のグラフを作成する
この中で使用するのは、「品目」「収穫量」「構成比累計」の3つです。
ひとまず、順番に。まずは、「品目」と「収穫量」を使って2-Dの棒グラフを作成します。
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棒グラフを選択すると、棒グラフが完成しました。
今回は、こちらのグラフではなく「複合グラフ」を使います。
複合グラフ(集合縦棒-第2軸の折れ線)
このままでは普通の棒グラフなので「集合縦棒-第2軸の折れ線」の複合グラフに変更します。
データ範囲に「別の範囲を追加」します。
構成比累計の列を選択します。
これで、複合グラフができました。
系列を変更する
このままだと、グラフの収穫量と構成比累計が同じ値の軸になっているので変更します。「系列」を選択したら、構成比累計に切り替えます。
「軸」の部分を「右軸」に変更します。
そうすると、構成比累計が第2軸の折れ線グラフになりました!
パレード図の完成
ということで、「ABC分析」のパレード図のグラフが完成しました!
こちらのグラフを元に、上位の商品は何か?売上の構成比率累計がどうなっているか?上位20%までをどの商品までが占めているのか?などが分析できるようになります!
ご参考下さい😃