SSL導入後に閲覧できる「証明書ビューア」の項目の意味と詳細を見ていきます。
証明書ビューアとは?
「証明書ビューア」は、コンピュータシステムのセキュリティ機能の一部で、デジタル証明書を表示・管理するためのツールを指します。
デジタル証明書は、ウェブサイトやソフトウェアが正当であることを確認するための一種の電子的な「パスポート」のようなもので、証明書ビューアはその詳細情報を見ることができます。
証明書ビューアで表示される主な項目
証明書ビューアで表示される項目の一部を以下に説明します。
- 発行先:証明書を発行した認証局 (Certificate Authority, CA) の名前。これは証明書が信頼できる第三者によって発行されたことを示しています。
- 発行元:デジタル証明書の発行元は、証明書が発行された認証局 (Certificate Authority, CA) を指します。CAは、インターネット上のエンティティ(ウェブサイトや電子メールサービスなど)に対して証明書を発行し、そのエンティティが主張する身元や属性が正確であることを証明します。発行元の情報は、証明書が信頼される第三者(CA)によって発行されたことを示します。有名な認証局には、VeriSign、DigiCert、Let’s Encryptなどがあります。
- 有効期間:証明書の有効な日付範囲。これは証明書がいつからいつまで有効かを示しています。
- 指紋:証明書の指紋、または証明書のハッシュは、証明書を一意に識別するための一連の文字と数字です。これは、証明書のすべてのデータから計算されるハッシュ関数によって生成されます。主に二つのタイプの指紋があります:SHA-1指紋とSHA-256指紋。指紋は、特定の証明書を他の証明書と区別したり、証明書の整合性を検証したりするために使用されます。すなわち、デジタル証明書が改ざんされていないかどうかを確認するのに役立ちます。
- サブジェクト:証明書が識別するエンティティの名前。これは通常、ウェブサイトのURLまたはソフトウェアの名前です。
- 公開鍵:公開鍵暗号方式で使用される公開鍵。これは通信を暗号化するために使用されます。
- 署名:認証局による証明書のデジタル署名。これは証明書が改ざんされていないことを確認するために使用されます。
この他にも、証明書ビューアを使うことで、SSLに関する様々な情報が閲覧できるようになっています。
まとめ
以上は証明書ビューアで表示される主な項目の一部ですが、他にも多くの詳細情報が含まれています。証明書ビューアを使用することで、ユーザーは証明書の信頼性と有効性を確認できます。
これは特にウェブブラウジング、電子メール、ソフトウェアのインストールなど、デジタル証明書が通信の安全性を保証するために重要な場合に有用です。