今回はJavaScriptの基本、オブジェクト・プロパティ・メソッドについて見ていきます。
オブジェクトとは?
JavaScript のオブジェクトは、データとメソッドをまとめたものです。オブジェクトは、変数や関数などのプロパティの集合です。オブジェクトは、オブジェクトを定義するときに、プロパティを指定することで作成できます。
例えば、次のようなオブジェクトを作成することができます。
const person = {
name: "John Doe",
age: 30,
job: "Software Engineer"
};
このオブジェクトは、3 つのプロパティを持っています。name プロパティは、John Doe という文字列を保持しています。age プロパティは、30 という数字を保持しています。job プロパティは、Software Engineer という文字列を保持しています。
オブジェクトのプロパティは、アクセスしたり、変更したりすることができます。例えば、次のコードは、person オブジェクトの name プロパティに “Jane Doe” という文字列を代入しています。
person.name = "Jane Doe";
次のコードは、person オブジェクトの age プロパティの値を 1 増やしています。
person.age++;
オブジェクトは、JavaScript でデータとメソッドを管理するための強力なツールです。オブジェクトをうまく活用することで、コードをより効率的に記述することができます。
プロパティとは?
JavaScriptプロパティとは、オブジェクトの属性です。プロパティは、名前と値のペアで構成されます。名前は、プロパティにアクセスするために使用される文字列です。値は、プロパティに格納されるデータです。
プロパティの値は、文字列、数値、オブジェクト、配列、関数など、任意のデータ型にすることができます。
プロパティは、オブジェクトの作成時に定義することができます。また、オブジェクトの作成後に、プロパティを追加したり、削除したりすることができます。プロパティにアクセスするには、プロパティの名前を使用します。
プロパティの値を取得するには、プロパティの名前に「.」演算子を付けて、値を取得したいプロパティの名前を指定します。
次のコードは、オブジェクトに「name」プロパティと「age」プロパティを定義し、プロパティの値を取得および設定する方法を示しています。
var person = {
name: "John Doe",
age: 30
};
console.log(person.name); // John Doe
person.age = 31;
console.log(person.age); // 31
プロパティは、JavaScriptでオブジェクトを操作するために非常に重要な概念です。プロパティを使用して、オブジェクトにデータを格納したり、オブジェクトからデータを取得したりすることができます。
メソッドとは?
JavaScript のメソッドは、オブジェクトに関連付けられた関数です。メソッドは、オブジェクトのプロパティにアクセスしたり、変更したりするために使用できます。
メソッドは、オブジェクトを定義するときに、プロパティに function キーワードを付けることで作成できます。
例えば、次のようなメソッドを作成することができます。
const person = {
name: "John Doe",
age: 30,
job: "Software Engineer",
sayHello: function() {
alert("Hello, my name is " + this.name);
}
};
このオブジェクトは、sayHello というメソッドを持っています。sayHello メソッドは、alert() 関数を使用して、オブジェクトの name プロパティの値を表示します。
メソッドは、オブジェクトのプロパティにアクセスしたり、変更したりするために使用できます。例えば、次のコードは、person オブジェクトの sayHello メソッドを呼び出しています。
person.sayHello();
このコードは、alert() 関数を使用して、”Hello, my name is John Doe” という文字列を表示します。
メソッドは、JavaScript でオブジェクトを操作するための強力なツールです。メソッドをうまく活用することで、コードをより効率的に記述することができます。
値とは?
値とは、変数やプロパティに格納されるデータのことであり、オブジェクトのプロパティに格納される情報や、メソッドが返す値などが該当します。
値は、数値や文字列などの基本的な型だけでなく、オブジェクト型や配列型なども含まれます。
オブジェクト、プロパティ、メソッド、値の例
以下は、オブジェクト、プロパティ、メソッド、値の例です。
[rml_read_more]
// オブジェクトの定義
let person = {
name: "太郎",
age: 30,
// メソッドの定義
sayHello: function() {
console.log("こんにちは、私は" + this.name + "です。");
}
};
// プロパティのアクセス
console.log(person.name); // 太郎
console.log(person.age); // 30
// メソッドの呼び出し
person.sayHello(); // こんにちは、私は太郎です。
上記の例では、person
というオブジェクトを定義し、name
やage
といったプロパティを持たせています。また、sayHello
というメソッドも定義しています。
このオブジェクトのプロパティやメソッドには、ドット記法(.
)やブラケット記法([]
)を使ってアクセスできます。
例えば、person.name
は太郎
という値を返し、person.sayHello()
は「こんにちは、私は太郎です。
」という文字列をコンソールに出力します。
まとめ
今回はJavaScriptの基本、オブジェクト・プロパティ・メソッドについて見ていきました。
ぜひ抑えておきましょう。