二次元配列とは?
二次元配列は、プログラミングやデータ処理において使用される配列の一種です。通常の一次元配列が要素が1次元に並んでいるのに対して、二次元配列は行と列の2次元のグリッド状に要素が配置されています。これにより、表や行列などの概念的なデータ構造を効果的に表現できます。
// 二次元配列の作成
var twoDArray = [
[1, 2, 3],
[4, 5, 6],
[7, 8, 9]
];
// 特定の要素へのアクセス
var element = twoDArray[1][2]; // 二行目、三列目の要素にアクセス
console.log(element); // 出力: 6
// 二次元配列の変更
twoDArray[0][0] = 99; // 一行目、一列目の要素を変更
console.log(twoDArray[0][0]); // 出力: 99
// 二次元配列のループ処理
for (var i = 0; i < twoDArray.length; i++) {
for (var j = 0; j < twoDArray[i].length; j++) {
console.log(twoDArray[i][j]);
}
}
// 出力:
// 99
// 2
// 3
// 4
// 5
// 6
// 7
// 8
// 9
この例では、JavaScriptを使用して二次元配列を宣言し、特定の要素へのアクセスや変更、二重のループを使用して二次元配列を走査しています。これにより、行列や表形式のデータを扱うのが簡単になります。
GAS(Google Apps Script)とスプレッドシートでの二次元配列の基本的な操作について説明します。
GAS(Google Apps Script)での二次元配列
Google Apps Scriptは、Googleのサービス(例: Google Sheets)を自動化するためのスクリプト言語です。以下は、GASでの二次元配列の基本的な使い方です。
// 二次元配列の宣言
var twoDArray = [
[1, 2, 3],
[4, 5, 6],
[7, 8, 9]
];
// 特定の要素へのアクセス
var element = twoDArray[1][2]; // 二行目、三列目の要素にアクセス
// 二次元配列のループ処理
for (var i = 0; i < twoDArray.length; i++) {
for (var j = 0; j < twoDArray[i].length; j++) {
Logger.log(twoDArray[i][j]);
}
}
スプレッドシートでの二次元配列
スプレッドシートでも、セルの範囲を使って二次元配列のようなデータを扱うことができます。以下は、スプレッドシートでの基本的な例です。
- 任意のセル範囲にデータを配置します。
- GASを使用して、そのセル範囲からデータを読み取ります。
function readDataFromSpreadsheet() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
// 二次元配列のデータを含むセル範囲を指定
var range = sheet.getRange("A1:F4");
// セル範囲から二次元配列にデータを取得
var twoDArray = range.getValues();
// 二次元配列のデータをログに表示
for (var i = 0; i < twoDArray.length; i++) {
for (var j = 0; j < twoDArray[i].length; j++) {
Logger.log(twoDArray[i][j]);
}
}
}
情報 [[No., 自治体名, 名称, 所在地, 提供開始年, 面積], [002654, 神奈川県, 境川遊水池公園, 神奈川県横浜市泉区下飯田町5-5, 2007.0, 261292.0], [002664, 神奈川県, 三ツ池公園, 神奈川県横浜市鶴見区三ツ池公園1-1, 1957.0, 296800.0], [002666, 神奈川県, 保土ケ谷公園, 神奈川県横浜市保土ケ谷区花見台4-2, 1957.0, 340000.0]]
情報 No.
情報 自治体名
情報 名称
情報 所在地
情報 提供開始年
情報 面積
情報 002654
情報 神奈川県
情報 境川遊水池公園
・・・
これは、A1からC3までのセル範囲からデータを読み取り、それを二次元配列としてログに表示するGASの例です。
まとめ
二次元配列は、表形式のデータや行列のようなデータ構造を効果的に扱う際に非常に役立ちます。