HTTP(HyperText Transfer Protocol)とは、Web上で情報をやり取りするための通信ルール(プロトコル)です。WebブラウザとWebサーバーが情報を送受信する際に使われ、私たちがWebページを閲覧するたびにこの仕組みが働いています。
HTTPの仕組み
HTTPは「リクエスト」と「レスポンス」のやり取りによって動作します。
- クライアント(例:Webブラウザ)がリクエスト(要求)を送る
- サーバーがそのリクエストを受け取り、レスポンス(応答)を返す
たとえば、ユーザーがURLを入力すると、そのWebページのデータがサーバーから返されて表示されます。
HTTPとHTTPSの違い
HTTPは暗号化されていない通信です。一方、HTTPSはSSL/TLSによって暗号化されており、安全性が高いのが特徴です。現在では、ほとんどのWebサイトがHTTPSを採用しています。
| 項目 | HTTP | HTTPS |
|---|---|---|
| 暗号化 | なし | あり(SSL/TLS) |
| 安全性 | 低い | 高い |
| 使用例 | 一部のテスト用サイト | 一般的なWebサイト全般 |
HTTPの主なメソッド
HTTPでは、リクエスト時に使用する「メソッド」がいくつかあります。代表的なものは次のとおりです。
- GET:情報の取得(例:ページを開く)
- POST:情報の送信(例:フォーム送信)
- PUT:情報の更新
- DELETE:情報の削除
HTTPステータスコード
サーバーからのレスポンスには「ステータスコード」が含まれます。これは、リクエストが成功したかどうかを示すものです。
| コード | 意味 |
|---|---|
| 200 | 通常通り成功 |
| 404 | ページが見つからない |
| 500 | サーバー内部エラー |
まとめ
HTTPは、Web通信における基礎中の基礎です。ブラウザとサーバーの会話のルールとして、Webサイトがどのように動いているかを理解する第一歩になります。HTTPSとの違いやステータスコードも併せて覚えておきましょう。



