前回は、Claude Codeにファイルの編集や新規作成、複数ファイルにまたがる変更を任せる方法を確認しました。第4回では、Claude CodeによるGit操作と、コミット作成やプルリクエスト作成の流れを見ていきます。
Claude CodeとGitの関係
Claude Codeは、作業しているフォルダがGitリポジトリであることを認識し、git status や git diff といったコマンドを自分で実行して、現在の変更状況を把握できます。これにより、「今どのファイルが変更されているか」「どんな差分があるか」を踏まえたうえで、コミットメッセージの作成やプルリクエストの説明文の作成まで任せられます。
ただし、コミットやプッシュのように後から取り消しにくい操作は、実行前に必ず内容を提示し、利用者の判断を仰ぐのが基本的な考え方です。Claude Codeまかせにしすぎず、最終確認は自分で行う習慣をつけましょう。
変更状況を確認してもらう
作業の区切りには、まず状況を確認してもらうとよいでしょう。
今の変更点をまとめて教えて
Claude Codeは git status と git diff の内容を読み取り、「どのファイルに」「どのような変更が」加えられているかを分かりやすく整理して説明してくれます。複数の作業を並行して進めていて、何を変更したか忘れてしまったときにも便利です。
コミットを作成してもらう
変更内容に問題がなければ、コミットの作成を依頼します。
ここまでの変更をコミットして
Claude Codeは、変更内容を分析したうえで、その変更が持つ意味(なぜその変更をしたのか)を反映したコミットメッセージを提案してくれます。単に「◯◯を変更」ではなく、「バリデーション処理のnullチェック漏れを修正」のように、変更の目的が伝わるメッセージになるよう意識されています。
コミット対象に含めたくないファイル(個人用のメモや一時ファイルなど)がある場合は、あらかじめ伝えておくと、意図しないファイルが混ざるのを防げます。
コミットメッセージのスタイルを揃える
チームやプロジェクトによって、コミットメッセージの書き方にルールがある場合があります。例えば「先頭に fix: や feat: をつける」といった規約です。過去のコミット履歴を確認してもらい、そのスタイルに合わせてもらうこともできます。
過去のコミットメッセージのスタイルを確認して、
同じ形式でコミットメッセージを作って
Claude Codeは git log の履歴を参照して、書き方の傾向を踏まえたメッセージを作成できます。
ブランチを作って作業する
機能追加やバグ修正ごとにブランチを分けたい場合も、指示だけで完結します。
feature/login-validation という名前でブランチを作って、
そこで作業して
ブランチの切り替えやマージ、コンフリクト(競合)が発生した際の解消についても相談できます。ただし、コンフリクトの解消は元のコードの意図を正しく理解している必要があるため、どちらの変更を優先すべきかを自分でも把握したうえで進めるようにしましょう。
プルリクエストを作成してもらう
GitHubを使っている場合、GitHubの公式CLIツールである gh コマンドがインストールされていれば、Claude Codeにプルリクエストの作成まで任せられます。
このブランチの変更内容でプルリクエストを作成して
Claude Codeは、ブランチに含まれるコミット履歴や差分全体を確認したうえで、変更の概要と確認観点をまとめたプルリクエストの説明文を作成します。タイトルは簡潔に、本文には変更点と動作確認方法を記載する、といった一般的な構成で作られるため、そのまま使える場合も多いですが、内容は必ず自分の目で確認してから提出しましょう。
取り消しにくい操作への向き合い方
Gitの操作の中には、実行すると元に戻すのが難しいものがあります。
- 強制プッシュ(force push)による、リモートの履歴の上書き
git reset --hardによる、未保存の変更の破棄- 他の人と共有しているブランチへの直接的な変更
Claude Codeは、こうした操作を行う前には内容を説明し、実行してよいか確認する設計になっています。確認を求められた際は、内容をよく読み、不明な点があれば質問してから判断するようにしましょう。特にチームで使っているリポジトリでは、独断で強制プッシュを許可しないことをおすすめします。
まとめ
第4回では、Claude Codeが変更状況の確認、コミット作成、ブランチ運用、プルリクエスト作成までをどのように支援してくれるかを確認しました。便利な反面、取り消しにくい操作については人間が最終判断を行うことの重要性もあわせて押さえておきましょう。
次回は、CLAUDE.mdファイルや権限設定を使って、Claude Codeを自分のプロジェクトに合わせてカスタマイズする方法を見ていきます。


