【マーケティングに 「理論」の体系ではなく、 「業務」の体系を】
「4P」を理解しても、「STP」を新たに学んでも、明日からのマーケティング実務が変わるわけではありません。
なぜなら、それらは「実務の体系」ではなく「理論の体系」だからです。
たとえば、医学には、「基礎医学(病気の発生の仕組みなど理 論の体系)」と「臨床医学(どう診断し治療するか?という実務の体系)」の2つの体系があります。
基礎医学である病気の発生メカニズムを把握していても、 それだけでは実際に目の前の患者を治療することはできません。
本書では、デジタルマーケティングの世界での「臨床医学」、つまり、具体的にどのように業務を設計し進めていけばよいのか、
その手引きとなるべき知識を体系的にまとめました。
デジタルマーケティングの理論や概念は知っているけれど、それをどのように実践すればよいのか、
どうすれば日々の業務を改善できるのか、そんな悩みを持った担当者・責任者の方々に、「読む」のではなく、徹底的に「使って」いただくための1冊です。
【目次】
1章 はじめに
1.1なぜ「実務ガイド」なのか
1.2本書の使い方
1.3デジタルマーケティングを定義する
2章 デジタルマーケティングのSOW(スコープオブワーク)を定義する
2.1スコープの定義は、デジタルマーケティング業務設計のはじめの一歩
2.2 SOWを定義する
章末コラム:マーケティングはもはや組織の一機能ではなく、一つの思想である
3章 年間計画を策定する
3.1戦略の定義
3.2チームを編成する・エージェンシーを選定する
3.3マーケティングツール投資の計画を立てる
3.4オウンドメディアの企画・運用
章末コラム:あらゆる「メディア」が終焉を迎えるとき、企業コミュニケーションの形が変わる
4章 キャンペーン(プロジェクト)を企画・実行・レビューする
4.1カスタマージャーニーの位置づけ
4.2カスタマージャーニーを作成する
4.3キャンペーンのKPI設定・予算配分
4.4ブリーフィング資料を作成する
4.5メディアプランの策定
4.5.1 なぜ広告主にメディアの知識が必要か?
4.5.2 デジタル広告の分類に共通認識を持つ
4.5.3 ブランドセーフティーについて共通認識を持つ
4.5.4 ビークル選定・運用方針
4.6クリエイティブプランの作成
4.6.1コンテクストの管理
4.6.2クオリティーの管理
4.6.3 プロジェクトマネージメント
4.7キャンペーンの効果測定
4.7.1 効果測定総論
4.7.2 効果測定各論
章末コラム:カスタマージャーニーよさらば
5章 人材管理・社内調整
5.1採用・教育
5.2社内調整
章末コラム:生産性が低い現場のミーティングで起きていること
おわりに