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GASで特定のシートのデータをCSVでローカルにダウンロードする方法(Part3)

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ダウンロードで関数を実行する

前回、ダウンロードを実行できました。

ファイルがダウンロードされましたが、中身は謎の状態になっています。

こちらを調整していきます。

CSVをリターンする

前回のコードから追加します。

function formatCsvDownload() {
  var spreadsheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  var sheet = spreadsheet.getSheetByName("シート1");
  var douwnloaddata = sheet.getDataRange().getValues();

  var csv = "";
  for (var i = 0; i < douwnloaddata.length; i++) {
    var row = douwnloaddata[i].join(",");
    csv += row + "\n";
  }
  return csv;
}

前回の関数ではCSVデータを返す処理が抜けているため、実際にCSVファイルをダウンロードするためコードに追加が必要です。

CSVデータを返すために、関数の最後にreturn csv;を追加します。

dialog.htmlに関数を追加する

前回のコードに追加をします。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <base target="_top">
  <script>
    function csvDownload() {
        var content = <?= formatCsvDownload(); ?>;
        var blob = new Blob([ content ], { "type" : "text/csv"});
        document.getElementById("csvdownload").href = window.URL.createObjectURL(blob);
      }
  </script>
</head>

<body>
  <a href="#" id="csvdownload" download="format.csv" onclick="csvDownload()">CSVダウンロード</a>
  </a>

</body>
</html>

download=”format.csv”でダウンロード時のファイル名を指定しています。

onclick=”csvDownload()”で、クリック時にcsvDownload関数が実行されるように設定されています。

csvDownload関数について

formatCsvDownload()関数を呼び出して、CSVのコンテンツを取得します。

    function csvDownload() {
        var content = <?= formatCsvDownload(); ?>;
        var blob = new Blob([ content ], { "type" : "text/csv"});
        document.getElementById("csvdownload").href = window.URL.createObjectURL(blob);
      }

?の部分は、サーバーサイドで実行されるスクリプト(PHPなど)で、formatCsvDownload()関数の結果をそのまま出力することを意味しています。これにより、CSVデータがJavaScriptの変数contentに代入されます。

次に、Blobオブジェクトを作成します。Blobはバイナリデータやテキストデータを表現するためのオブジェクトであり、Blob([ content ], { “type” : “text/csv”})のようにコンテンツとMIMEタイプを指定します。ここでは、CSVデータを表すテキストデータであることを示すMIMEタイプ”text/csv”を指定しています。

window.URL.createObjectURL(blob)を使用して、BlobオブジェクトのURLを生成します。これにより、ブラウザ上で一時的なURLが作成されます。

objectURL = URL.createObjectURL(object);
オブジェクト URL を生成するための File, Blob, MediaSource の何れかのオブジェクトです。

document.getElementById(“csvdownload”).hrefを使用して、CSVダウンロードリンクのhref属性に、BlobオブジェクトのURLを設定します。

これにより、ユーザーがリンクをクリックしたときに、生成されたCSVファイルがダウンロードされるようになります。

ダウンロードを実行する

これで、ダウンロードを押したときにformatCsvDownload()でリターンされたデータがformat.csvというファイル名でダウンロードされるはずです。

ファイルを開いてみます。

CSVデータがダウンロードできました!

まとめ

このコードの実行には、formatCsvDownload()関数がCSVデータを正しく生成するように実装されている必要があります。これで、シートのCSVデータがダウンロードできるようになりました。

つづく。

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