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Pythonで使えるグラフ描画・可視化ライブラリ3選【初心者向けにもおすすめ】

Python(パイソン)
Python(パイソン)
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Pythonを使ったデータ分析やレポート作成において、「グラフによる可視化」は欠かせない要素です。見た目にわかりやすく、データの傾向や違いを一目で伝えられるからです。

本記事では、Pythonで人気の高いグラフ描画ライブラリを3つ紹介します。それぞれの特徴や得意なこと、使いどころを初心者にもわかりやすく解説します。

matplotlib|基本を押さえるならこれ

matplotlib(マットプロットリブ)は、Pythonで最も広く使われているグラフ描画ライブラリです。
折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、散布図など、基本的なグラフは一通り作成できます。

カスタマイズ性も非常に高く、フォントの種類、色、軸の範囲、タイトルやラベルなど細かい設定が可能です。
一方で、初心者にとってはコードがやや長くなりがちで、スタイル調整に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

おすすめポイント

  • 基本のグラフを幅広く作れる
  • 出力形式が豊富(画像ファイル、PDFなど)
  • 書籍やネットの情報が多く、学習しやすい

こんな人におすすめ

  • データ分析を始めたばかりの人
  • グラフをきっちり自分の好みに仕上げたい人

matplotlibのコード例:

import matplotlib.pyplot as plt

# データ
labels = ['A', 'B', 'C', 'D']
values = [23, 45, 56, 78]

# 棒グラフの作成
plt.bar(labels, values, color='skyblue')
plt.title('matplotlibで棒グラフ')
plt.xlabel('カテゴリー')
plt.ylabel('値')
plt.grid(True, axis='y')
plt.show()

seaborn|統計的なグラフをきれいに描く

seaborn(シーボーン)は、matplotlibをベースにした高機能なグラフ描画ライブラリです。
matplotlibと比べて、コード量が少なく済むことが多く、統計的なグラフを簡単に、しかも美しく描画できます。

例えば、ヒストグラム、箱ひげ図、バイオリンプロット、散布図行列など、分析向けのグラフが豊富にそろっています。データセットの構造を直感的に把握したいときに非常に便利です。

おすすめポイント

  • 少ないコードで整ったグラフが作れる
  • 統計的なグラフに強い
  • データフレーム(pandas)との相性が抜群

こんな人におすすめ

  • 分析に重点を置くデータサイエンティスト
  • 時間をかけずに整ったグラフを出力したい人

seabornのコード例:

import seaborn as sns
import matplotlib.pyplot as plt
import pandas as pd

# データフレームを作成
data = pd.DataFrame({
'カテゴリ': ['A', 'B', 'C', 'D'],
'値': [23, 45, 56, 78]
})

# 棒グラフの作成
sns.barplot(x='カテゴリ', y='値', data=data, palette='pastel')
plt.title('seabornで棒グラフ')
plt.grid(True, axis='y')
plt.show()

plotly|インタラクティブなWeb対応グラフ

plotly(プロットリー)は、インタラクティブなグラフを作成できる最新型のライブラリです。
マウスホバーで詳細を表示したり、拡大・縮小、データの絞り込みなどがブラウザ上で行えるのが大きな特徴です。

HTML形式で出力できるため、ダッシュボードやWebアプリケーションにも組み込みやすく、見栄えの良さも抜群です。
グラフを魅せる場面、特にプレゼンやWebレポートなどで活躍します。

おすすめポイント

  • インタラクティブな操作が可能
  • Webとの親和性が高い
  • グラフの見た目が美しい

こんな人におすすめ

  • Webレポートやダッシュボードを作りたい人
  • グラフの操作性を重視する人

plotlyのコード例:

import plotly.graph_objects as go

# データ
labels = ['A', 'B', 'C', 'D']
values = [23, 45, 56, 78]

# 棒グラフの作成
fig = go.Figure(data=[
go.Bar(x=labels, y=values, marker_color='orange')
])

fig.update_layout(
title='plotlyで棒グラフ',
xaxis_title='カテゴリー',
yaxis_title='値'
)

# ブラウザでインタラクティブ表示
fig.show()

まとめ|目的に応じて使い分ける

ライブラリ特徴得意なこと向いている人
matplotlib基本のグラフが豊富。自由度が高い折れ線・棒グラフなどの定番可視化基本からしっかり学びたい人
seaborn統計的グラフを簡単&美しく描画分布や相関の可視化少ないコードで綺麗に描きたい人
plotlyインタラクティブなWeb対応グラフプレゼンやWeb表示に最適魅せるグラフを作りたい人

どのライブラリにも長所があります。目的や用途に応じて、うまく使い分けることで、より伝わるデータ可視化が可能になります。まずはmatplotlibやseabornで基本を押さえ、慣れてきたらplotlyにも挑戦してみると良いでしょう。

特にplotlyはJupyter NotebookやWebアプリケーションと組み合わせると力を発揮します。目的やシーンに応じて、使い分けてみてください。さらに応用したい場合は、各ライブラリのドキュメントを活用するのがおすすめです。