GoogleスプレッドシートのQUERY関数を初心者向けに解説。基本構文からSELECT・WHEREの使い方、実践ステップまでをわかりやすく紹介しています。
QUERY関数とは？データ抽出を自動化する便利な関数
GoogleスプレッドシートのQUERY関数は、データの抽出・並べ替え・集計を自動で行う強力な機能です。
フィルター機能のような手作業を減らし、必要な情報を瞬時に取り出せるため、効率的なデータ分析に欠かせません。
基本構文
QUERY関数の使い方は非常にシンプルです。
=QUERY(範囲, "クエリ文", ヘッダー行)- 範囲：対象となるデータ範囲（例：A1:C100）
- クエリ文：どの列をどの条件で取り出すかを指定
- ヘッダー行：見出しが1行目の場合は「1」で指定
まず覚える2つの基本構文1. SELECT句（列を選ぶ）
特定の列だけを取り出したいときに使います。
=QUERY(A1:C10, "select A, B", 1)A列とB列のデータのみを抽出します。
2. WHERE句（条件で絞る）
特定の条件を満たす行だけを表示したいときに使用します。
=QUERY(A1:C10, "select * where C > 100", 1)この例では、C列が100を超える行だけを取得します。
実践ステップで覚えるQUERY関数 ステップ1：小さな表で練習する
まずは自分で小さな表を作り、SELECTやWHEREを試してみましょう。文法を感覚的に覚えやすくなります。
ステップ2：SELECTで必要な列を抽出
必要な情報を最小限に絞ることで、データの見やすさが格段に向上します。
ステップ3：WHEREで条件を設定
数値や文字列で条件を細かく設定すれば、調べたい情報だけを簡潔に取り出せます。
ステップ4：ORDER BYやGROUP BYで応用
慣れてきたら並べ替え（ORDER BY）やグループ集計（GROUP BY）を使いこなしましょう。これにより、データ分析の自動化レベルが一気に上がります。
QUERY関数を覚えるコツ：英語の命令文のように読む
「select（選ぶ）」や「where（〜の条件で）」など、英語の意味で理解することで構文の流れがつかみやすくなります。
少しずつ機能を増やす
最初はSELECTとWHEREだけを使い、慣れてからORDER BYやGROUP BYを追加していくのが効果的です。
実務で使うサンプル
- 売上データから上位10件を抽出
- 指定期間内のデータのみ集計
- 自動レポート用の抽出シート作成
まとめ
- QUERY関数は、スプレッドシートでデータ分析を自動化できる最強関数。
- 基本は「SELECT（列を選択）」と「WHERE（条件指定）」だけ。
- 実践で少しずつ慣れることで、業務効率が大きく向上する。
まずは小さなデータから試して、QUERY関数の便利さを体感してみましょう。
