SEQUENCE関数は、連続した数値や日付などのリストを一気に作るのに非常に便利な関数です。以下に基本の使い方から、応用的な「2飛ばし(ステップ指定)」や、他の関数との組み合わせ例を詳しく解説します。
SEQUENCE関数の基本構文
=SEQUENCE(行数, [列数], [開始値], [増分])
- 行数(必須)…出力する行数。
- 列数(省略可)…出力する列数(省略時は1)。
- 開始値(省略可)…初めに出力する数(省略時は1)。
- 増分(省略可)…次の数をいくつ増やすか(省略時は1)。
基本例:1から10まで縦に並べる
=SEQUENCE(10)
出力:
1
2
3
…
10
応用①:2飛ばし(偶数だけ)
=SEQUENCE(10,1,2,2)
解説:
- 10行
- 列数は1列
- 開始値 2
- 増分 2 → 2, 4, 6, 8…
出力:
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
応用②:横に1~5の数を並べる(横出力)
=SEQUENCE(1,5)
出力:
1 2 3 4 5
応用③:3行×4列の連番(マトリックス)
=SEQUENCE(3,4)
出力:
| A | B | C | D |
|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 |
| 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 |
応用④:1日おきに日付を並べる(開始日+2日ずつ)
=ARRAYFORMULA(TEXT(SEQUENCE(10,,TODAY(),2),"yyyy-mm-dd"))
解説:
- 今日から2日ずつずらした日付
- TEXT関数でフォーマット
応用⑤:西暦2025年の1月1日〜12月31日まで日付を生成
=SEQUENCE(365,,DATE(2025,1,1),1)
応用⑥:1から100まで偶数だけ取り出す(FILTERとの組み合わせ)
=FILTER(SEQUENCE(100), MOD(SEQUENCE(100),2)=0)
応用⑦:1〜10のリストを逆順に(SORTとの組み合わせ)
=SORT(SEQUENCE(10), 1, FALSE)
活用のヒント
- 動的に範囲を指定したい場合
例えば、ユーザーが「何個欲しいか」をセルに入力して、その数だけSEQUENCEを生成:
=SEQUENCE(A1) ← A1セルに「10」と入力しておけば、1〜10を生成
- 業務用途(例:席番号、伝票番号、顧客IDなど)にも活用可能。
まとめ
| 課題 | 解決方法 |
|---|---|
| 手動で番号や日付を入力している | SEQUENCE()で自動化 |
| 奇数や偶数だけ抽出したい | MOD()との組み合わせ |
| 日付を毎日・隔日で増やしたい | DATE() + 増分指定 |
| 縦横どちらにも展開したい | 行数, 列数指定 |
他にも INDEX, FILTER, ARRAYFORMULA, IF, TEXT などと組み合わせることで、より柔軟な処理が可能です。



