世界でワードプレス（WordPress）で作られているサイトの数をフェルミ推定で求めます。フェルミ推定は、限られた情報をもとに論理的に概算を導く手法なので、ステップごとに仮定を立てて進めていきます。
世界のウェブサイトの総数を推定する
まず、世界に存在するウェブサイトの総数を考えます。正確な数は調査が難しいですが、インターネットの規模から概算します。
- 2025年現在、インターネットユーザーは世界人口約80億人の約6割、つまり約50億人程度と考えられます（実際の統計では2023年時点で約54億人と言われていますが、簡便のため丸めます）。
- 1人のインターネットユーザーが平均して何個のウェブサイトを持つか（またはアクセスするか）ではなく、ウェブサイト自体がどのくらいあるかを考える必要があります。
- 仮に、個人や企業が運営するウェブサイトが「ユーザー100人につき1サイト程度」と仮定すると、50億人 ÷ 100 = 5000万サイト。
- しかし、企業、ブログ、Eコマース、政府機関などを含めるともっと多い可能性があります。実際の統計では、2023年時点でウェブサイト総数は約20億（2 billion）とされています（Netcraftなどの調査より）。ここでは簡便に「10億サイト」を基準に進めます。
仮定1: 世界のウェブサイト総数は約10億（1 billion）とする。
WordPressのシェアを推定する
次に、WordPressがウェブサイト全体に占める割合を考えます。
- WordPressはCMS（コンテンツ管理システム）の中で非常に人気があり、CMSを使用するサイトの約6割以上、ウェブサイト全体の約4割を占めると言われています。
- 具体的なデータとして、2024年時点で「ウェブサイト全体の43%がWordPressで作られている」という報告があります（W3Techsなど）。フェルミ推定では細かい数値に頼らず概算するので、ここでは「約40%」と仮定します。
仮定2: ウェブサイト全体の40%がWordPressで作られている。
計算する
- ウェブサイト総数: 10億サイト
- WordPressの割合: 40% = 0.4
- WordPressで作られているサイト数 = 10億 × 0.4 = 4億サイト
現実性チェック
- 4億サイトという数字は妥当か検討します。WordPressは無料で使いやすく、個人ブログから企業サイトまで幅広く採用されているため、この規模はあり得ます。
- 実際のデータでは、2023年時点でWordPressサイト数は約4億5000万と推定されており、2025年ではさらに増加している可能性があります。仮定した10億という総数がやや控えめだった場合（実際は15億～20億とも言われる）、40%を適用すると6億～8億になる可能性もあります。
- フェルミ推定では桁数が合っていれば十分なので、4億という結果は合理的です。
結論
世界でWordPressで作られているサイトの数は、フェルミ推定により約4億サイトと推定されます。
仮定次第で3億～8億程度の範囲に収まる可能性もありますが、おおよそこの規模と考えて良いかもしれません。
フェルミ推定で推定する流れでした。
