マーケティングで抑えておきたいキーワードのひとつが「AISCEAS」です。
AISCEAS(アイセアス)とは?
AISCEAS(アイセアス)とは「AIDMAの法則にインターネットの消費者行動を加味したモデル」のことをいいます。アンヴィコミュニケーションズにより提唱された消費者行動モデルです。
- Attention(認知・注意)
- Interest(興味・関心)
- Search(検索)
- Comparison(比較)
- Examination(検討)
- Action(行動)
- Share(共有)
の7段階の行動モデルを提唱されています。

Attention(注意・認知)
まず消費者は、SNS広告やWeb記事、バナー、動画などを通じて、ある商品やサービスの存在を知ります。ここでは「どうやって目にとめてもらうか」が重要です。
視覚的に目立つ広告や、キャッチーなタイトルなどが有効です。
Interest(興味・関心)
次に「なんだろう?」と興味を持ってもらう段階です。商品やサービスの特徴、魅力的なビジュアル、共感を生むストーリーが鍵になります。
この段階では、直感的な印象が消費者の心に残るかどうかが分かれ道となります。
Search(検索)
興味を持った消費者は、自分で「検索」を始めます。GoogleやYouTube、SNSで「レビュー」「口コミ」「比較」などのキーワードで情報を集めようとします。
SEO対策やレビューコンテンツ、Q&Aサイトの活用が重要な要素です。
Comparison(比較)
検索した情報をもとに、類似商品と「比較」するステップです。価格、スペック、評価、サポートなどを多角的にチェックします。
この段階では、競合との差別化や、わかりやすいスペック表・料金表などが決定打になります。
Examination(検討)
比較を経て、より具体的に「本当にこれで良いのか?」と購入を検討します。このときには、信頼性やブランド、保証制度、導入事例などが判断材料になります。
顧客の不安を払拭する「FAQ」「保証内容の明記」「導入実績」が重要です。
Action(行動)
そして「購入」や「申込」といったアクションに移ります。カートに入れる、問い合わせる、予約するなどの具体的な行動です。
この段階では、フォームのわかりやすさ、決済のしやすさ、UIの快適さが成功の鍵です。
Share(共有)
購入後、満足・不満をSNSやレビューサイトで「共有」します。シェアは次の新しい見込み顧客の「Attention(認知)」を生み出すためのきっかけとなります。
ハッシュタグやレビュー依頼、SNSキャンペーンの活用が効果的です。
まとめ
AIDMA…消費者の心理・気持ちを説明するモデル。
AISAS…実際の行動を説明するモデル。
これらのモデルをベースにインターネット時代の行動プロセスを可視化させたモデルが「AISCEAS」といえます。