ROA(総資産当期利益率)とは?
「ROA(総資産当期利益率)」とは、当期純損益を総資産で割った数値です。Return On Assetの略称を取ってROAと表記されています。総資産を効率的に活用して利益に結びつけているかの指標となります。
ROAは「総資産利益率」とも言います。ROAは会社の財政状態や損益状況を分析する上で重要な指標となります。
ROAの求め方1
ROAは次の計算式で求められます。
ROA=当期純利益÷総資本×100(%)
または、総資本=(自己資本+負債)となるので、下記のようにも出せます。
ROA=当期純利益÷(自己資本+負債)×100(%)
例えば、当期純利益1,000万円、総資本5,000万円の場合、ROAは1,000÷5,000=20%となります。
当期純利益100万円、総資本3,000万円の場合、ROAは100÷3,000=3%となります。
ROAは利益の効率性を図る指標で、ROAが高い方が効率的に利益を稼いでいるということになります。
ROAは7〜10%が理想的な目安と言われており、ROAが極端に低い場合は、事業の再検討などが必要になるかも知れません。
ROAの求め方2:ROE×自己資本比率×100
ROAは下記の計算式でも求めることができます。
ROA=(当期純利益÷自己資本)×(自己資本÷総資産)×100(%)
当期純利益÷自己資本 = ROE
自己資本÷総資産 = 自己資本比率
なので、下記のように変換することができます。
ROA=ROE×自己資本比率×100(%)
ROAの求め方3:売上高利益率×総資本回転率
ROA(総資産利益率)は「売上高利益率×総資本回転率」という計算式でも求められます。
売上高総利益率(粗利率) = 売上総利益 ÷ 売上高
総資本回転率 = 売上高 ÷ 総資本
つまり、ROAは下記の式でも求められるということになります。
ROA=(売上総利益 ÷ 売上高)×(売上高 ÷ 総資本)
まとめ
ROAの基本でした。ROAは、いくつかの算出方法があります。
ROAは会社の財政状態や損益状況を分析する上で重要な指標となりますので、ぜひ抑えておきましょう😃