「私がピアノの前に座るとみんなが笑った。でも、弾き始めると…」
「ピアノコピー」という言葉をご存知でしょうか。ライティングを学び始めた人であれば、誰もが通る道。有名なピアノコピーです。
ピアノコピーとは
ピアノコピーとは、1925年頃に、伝説のコピーライター、ジョン・ケープルズ氏が音楽学校の通信講座の広告として書いたコピーライティングです。その後、このピアノコピーで爆発的な売上を記録、この「ピアノコピー」は一躍有名になりました。
世界で最もパクられたと言われるコピーです。
参考:(原文)
Arthur had just played “The Rosary”. The room rang with applause.
I decided that this would be a dramatic moment for me to make my debut.
To the amazement of all my friend, I strode confidently over to the piano and sat down.
“Jack is up to his old tricks,” somebody chuckled.
The crowd laughed. They were certain I couldn’t play a single note.
“Can he really play?”
I heard a girl whisper to Arthur.
“Heavens, no!” Arthur exclaimed.
“He never played a note in all his life… But just you watch him. This is going to be good.”
I decided to make the most of the situation. With mock dignity I drew out a silk handkerchief and lightly dusted off the piano keys.
Then I rose and gave the revolving piano stool a quarter of a turn, just as I had seen an imitator of Paderwski do in a vaudeville sketch.
“What do you think of his execution?” called a voice from the rear.
“We’re in favor of it!” came back the answer, and the crowd rocked with laughter.
Then I Started To Play…
https://marchingagainstphilip.wordpress.com/2010/04/26/they-all-laughed-when-i-sat-down-at-the-piano-but-when-i-started-to-play/
参考:翻訳
アーサーは「The Rosary」の演奏を終えたばかりでした。部屋は拍手で沸き返っていました。
私は今回の演奏で私のデビューを飾るドラマティックなものになるだろうと確信しました。
友人すべての驚愕を目の前にして、私は自信たっぷりにピアノに向かって歩を進め、その前に座りました。
「ジャックのこけおとしさ。」とくすくすと笑う声が聞こえました。
聴衆は笑いました。彼らは私が一小節も弾けないと思っていました。
「彼は本当にピアノが弾けるの?」と、ある少年がアーサーに向かって尋ねている声が聞こえました。
「ありえないよ!」と、アーサーは叫びました。
「彼は人生で一小節も弾いたことがないんだ…でも、見てみろよ。もしかすると、うまくいくかもしれない。」
嘲笑のなか、シルクのハンカチを取り出し、ピアノの鍵番のチリを軽くはらいました。
そして私は立ち上がって、ピアノのスツールを4分の1回転させました。ちょうど、バデレフスキというピアニストが劇場でやったことをマネするように。
聴衆の後ろのほうから「あれはいったい何の真似だ?」という声が聞こえました。
「私たちは、彼なら弾けると思います!」と答える声があり、聴衆は、笑いました。
ピアノを弾きはじめると…
(以下略)
※文章はまだ続きますが、長くなりますので省略しています。続きは上記のリンクページでぜひ見てみてください。
ここで書かれているのは、笑いものだった主人公がピアノを弾き始めると、一転してみんなのヒーローへと変身を遂げる…というサクセスストーリーです。
人は、ストーリーに惹かれる。
人は「商品」や「サービス」以上に、その背景にある「ストーリー」に、無意識に惹かれています。
「ダメだと思っていた、あの人が、実は・・・」という展開が、多くの人は好きなようです。
読む人の感情を揺さぶり、購入やお問い合わせに繋げる・・・!そのためのひとつで大事なことは、「商品・サービスのストーリーを考えること」なのかもしれません。ぜひ、売れない・宣伝公開がない、などのお悩みがありましたら、ピアノコピーを思い出して、活用ください😃
「あなたの、ストーリーは?」